【症例紹介】腹腔鏡を用いた腹腔内陰睾(潜在精巣)

2026年06月05日

JPB動物医療センター千葉では、2025年4月より腹腔鏡設備を導入しました。

今回は、腹腔鏡を用いた避妊手術を紹介させていただきます。

腹腔鏡設備について

 

1. 腹腔内陰睾とは?

腹腔鏡手術は、お腹に小さな穴を数カ所あけ、カメラと細い手術器具を挿入して行う低侵襲手術です。
・傷が小さく、痛みが少ない
・術後の回復が早い
・お腹の中を拡大して観察でき、安全性が高い
陰睾(停留睾丸)の位置が腹腔内にある場合、腹腔鏡は特に有効です。

 

2. 症例紹介:①腹腔内停留 ②皮下停留

腹腔鏡で腹腔内を探索し、停留していた睾丸を確認。周囲組織を丁寧に剥離し、血管・精管を処理して摘出しました。

症例①:腹腔内停留

 

症例②:皮下停留

 

3. 腹腔鏡手術のメリット

・痛みが少ない:切開が小さいため負担が少ない
・回復が早い:日常生活への復帰が早い
・安全性が高い:拡大視野で臓器を確認できる
・診断と治療が同時に可能:陰睾の位置確認と摘出を同時に実施

 

4. 陰睾は早期の手術が推奨されます

陰睾は将来的に以下のリスクが高まります。

・精巣腫瘍の発生率上昇
・精巣捻転
・ホルモン異常

そのため、早期の手術が推奨されます。

 

5. 当院の腹腔鏡手術について

当院では、経験豊富な獣医師が腹腔鏡手術を担当し、動物への負担を最小限に抑えた治療を提供しています。

・事前検査から術後ケアまで丁寧にサポート
・症例に応じて最適な手術方法を提案

 

腹腔鏡手術をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

小型犬だけでなく、大型犬でも腹腔鏡による避妊手術は実施可能です。また、他にも潜在精巣や肝臓生検、膀胱結石摘出などでも用いることが可能です。腹腔鏡手術をご希望の際は当院までご相談ください。

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